2014年10月26日

上諏訪温泉 浜の湯

今日は上諏訪温泉の浜の湯を紹介します。創業は昭和20年(1945年)、旧町名「中浜町」の温泉旅館ということで「浜の湯」と命名されたそう。物見湯産手形での訪問。

諏訪方面へはよく行くが諏訪湖畔へ立ち寄ったのは久しぶり、昔のコンクリート護岸も環境整備され今や「ふれあい渚」として人々の憩いの場となっていた。


こちらが「浜の湯」の外観。数寄屋造りをイメージした12階建ての近代建築。


1階吹抜けのロビーラウンジ「胡蝶」。滝が流れ落ち、浮舞台を囲む堀割では錦鯉が泳ぐ姿が何とも豪華。


豪華さに見とれつつ、さっそく入湯と行こう。


浴室は3階にあり、男性大浴場を「綿の湯」、黒御影石の露天風呂は「芳泉」と呼ぶ。ちなみに女性大浴場は「絹の湯」、露天風呂は「琴水」だそう。浴室にはミストサウナと水風呂、檜の気泡浴槽があり、外には露天風呂のほか薬草風呂を備える。


湯上りには諏訪湖周辺でよく見かける特産の「かりん」を霧ヶ峰水系の水で割った「かりん水」が無料でいただける。


【場所】長野県諏訪市湖岸通り3-3-10
【電話】0266-58-8000
【開館時間】14:00~20:00 ※土曜日、繁忙期は要確認。
【休館日】-
【入館料】大人 1000円、小人 500円
 ※物見湯産手形で半額
【温泉の成分】
1.源泉名/七ッ釜配給センター(三ツ釜1号・2号、あやめ源湯、柳並源湯)
2.泉質/単純温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
3.泉温/26.1度(気温27度C)
4.湧出量/61.5リットル/分
5.知覚的試験/-
6.引湯方法/-
7.給湯方式/衛生管理のため、循環ろ過装置を使用しています。
8.加水/源泉の温度が高いため加水しています。
9.加温/気温の低い季節のみ、入浴に適した温度に保つため、加温しています。
10.入浴剤・殺菌剤/衛生管理のため、塩素系薬剤を使用しています。

【交通】
諏訪IC方面からは県道487号線で諏訪湖へ。湖岸通りの「諏訪湖畔公園前」信号を右折し、諏訪湖畔3丁目信号を右折、その先右手。(湖畔から1本入った通り沿い)



浜の湯のHPはこちら

(2014年10月25日)   


Posted by 彦ちゃん at 09:51Comments(0)諏訪

2014年10月19日

京都のレトロ銭湯巡り

仕事にて2ヶ月間の大阪滞在中に京都のレトロ温泉(銭湯)巡りへと赴いた。
散策には何回でも乗車できる「市バス・京都バス一日乗車券」(500円)を利用。

まずは京都駅から206号系統にて千本鞍馬口で下車し船岡温泉へと向かう。


元は料亭旅館で大正12年(1923年)に建築されたそう。現在では国の登録有形文化財に指定されている。ちなみに温泉と称するが、いわゆる‘本物’の温泉ではなく「○○温泉」は関西方面での風呂屋の屋号に多く見られるものだそう。確かに関東の銭湯は「○○湯」が一般的だが関西(私の知る限り京都、大阪)では銭湯でも「○○温泉」と称するところが多いと感じた。


受付で料金430円を支払いさっそく脱衣所へ。歴史を感じるこの佇まい。欄間のすかし彫りと言い漆塗りの格天井は銭湯とは思えないほどの格調高い施工だ。


脱衣所の脇には池があり、大きな鯉が泳いでいる。


芸術的なタイルで施した洗顔所を通り、奥にある浴場へと向かう。大浴槽のほかサウナ、ジェットバス、電気風呂、薬草風呂等を完備。


檜造りの露天風呂があり、池を眺めながら寛ぐことができる。


温泉の横には無料の駐車場がある。




【船岡温泉】
 京都市北区紫野南舟岡町82-1
 075-441-3735
 京都駅から市バス206号系統で「千本鞍馬口」下車、徒歩約5分
 大人(中学生以上) 430円
 中人(小学生) 150円
 小人(乳幼児) 60円
 15:00~25:00(日祝8:00~) 無休

千本鞍馬口から206号系統にて大徳寺前へ。大徳寺界隈を散策する。入口まではバス停より徒歩で5分ほど。


大徳寺は臨済宗大徳寺派の大本山。


三門 (金毛閣)(左)と勅使門(右)。


周囲には幾つもの寺院が集まり、日によっては一般拝観が可能な寺院もある。


大徳寺周辺にも幾つかの銭湯がある。紫野温泉、暖簾が立派。(京都市北区紫野上門前町16−1)


門前温泉(京都市北区紫野門前町29)


金龍湯(京都市北区紫野下石龍町1)


お目当て2件目は上長者町通り沿いに長者湯。


創業は97年という長者湯、京都市の歴史的意匠建造物に指定されている。


脱衣所から浴室を望む。脱衣所脇には小さな池がある。


ロッカーは籐の籠に脱いだものを入れて、その籠ごと収納する。レトロな扇風機も健在。


【長者湯】
 上京区上長者町通松屋町西入須浜東町450
 075-441-1223
 堀川通りの「堀川中立売」バス停より上長者通りにて徒歩約10分ほど
 大人(中学生以上) 430円
 中人(小学生) 150円
 小人(乳幼児) 60円
 15:10~24:00 火休

3件目は桜湯。創業95年というこちらも老舗。浴室にはガラス張りの水槽があり、湯に浸かりながら眺めることが出来る。


暖簾の絵柄に和む。下駄箱も当然レトロ。


【桜湯】
 上京区中町通丸太町上ル俵屋町454
 075-231-0491
 「河原町丸太町」バス停より徒歩約5分ほど()
 大人(中学生以上) 430円
 中人(小学生) 150円
 小人(乳幼児) 60円
 15:10~24:00 月休

京都のレトロ銭湯巡り、最後は東寺駅から徒歩5分ほどにある柳井湯。日も暮れてしまったが、めげず訪問。


暖簾をくぐって右側(男湯)の戸を開けると中庭風の空間に下駄箱と池がある。これは珍しい光景。さらに戸があり入ると番台に出向く。


ほんわかとした室内の様子がうかがえる。木のベンチが何とも言えずいい感じ。


脱衣場の様子。浴室入口の上には富士山の壁画がある。四角い浴槽が並んでおり、電気風呂に浅めの風呂と深めの風呂。サウナもある。


【柳井湯】
 京都市南区西九条開ケ町18
 075-691-1115
 近鉄京都線東寺駅より徒歩約5分ほど
 大人(中学生以上) 430円
 中人(小学生) 150円
 小人(乳幼児) 60円
 15:30~23:00無休

(訪問日:2014年9月7日)  
タグ :京都


Posted by 彦ちゃん at 20:26Comments(1)県外

2014年10月05日

有馬温泉散策と泉源巡り

2ヶ月間の大阪長期出張中に有馬温泉へと赴いた。日本三古泉(有馬 ・ 道後 ・ 白浜(「日本書紀」))と日本三名泉(有馬 ・ 草津 ・ 下呂( 「温湯記」林羅山))として知られる有馬温泉。滞在地の大阪(江坂)からは鉄道か高速バスで約1時間ほどの距離、意外に近い。

「有馬は、日本最古の温泉です。 最古、すなわち人間がまだ土を掘る技術を持たない時代より大地の恵みを蓄え湧き出ていた自然の温泉であるということです。技術の発達した現在でも、浅い場所(300mまで)からの採湯とし自然の恵み(温泉の有効成分)を十分に蓄えたお湯をご提供しております。有馬温泉は、環境省の指針により療養泉として指定している9つの主成分(単純性温泉、二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫酸塩泉、含鉄泉、硫黄泉、酸性泉、放射能泉)のうち、硫黄泉と酸性泉を除く7つもの成分が含まれており、世界的にも珍しい多くの成分が混合した温泉です。(観光協会HPより抜粋)」

神戸鉄道有馬温泉駅から温泉街へと向かう。写真は有馬温泉駅の様子。電車が可愛らしい。


途中、1868年(明治元年)創業という歴史ある土産物屋(吉高屋)に出会う


夏季には有間川の親水公園周辺にて「有馬涼風川座敷」が催される。


いくつかのウォーキングコースが設定されており、泉源コースは1450m、高低差30m、エネルギー消費量は75kcalだそう。「泉源コース」をアレンジ(逆回り)しつつ散策&泉源巡りそして立寄り入浴へといざ出発。


太閤橋より有馬温泉街を臨む。


まずは、ねね橋から杖捨坂を上り有明泉源へと向かう。


有明泉源から5分ほど歩くとやがて天神泉源にたどり着く。


天神社の境内から湧き出す金泉を代表する泉源の1つ。シューシューと勢いよく湯けむりを上げる様子は中々の迫力だ。


天神泉源付近にある配管。塩分濃度が高いため茶褐色の錆が付着する。配管マニアは喜びそう。


天神泉源の坂を下り、湯本坂と呼ばれる情緒ある街並みを歩く。


赤いポストもご愛嬌。もちろん現役だ。


路地に昔ながらの風情を感じる。


湯本坂を歩くこと、やがて妬(うわなり)泉源へとたどり着く。湯けむりがシューシューと吹き上げている。


妬泉源に隣接し妬湯(うわなりの湯)がある。昭和30年代に湧出し以来、今は湧出していない。


有馬籠は有馬温泉の伝統工芸品で、太閤秀吉公が茶の湯を楽しまれた由来から現代に引き継がれている。


タンサン坂を上ったところに炭酸泉源公園がある。


炭酸泉源公園には炭酸泉源がある。ここから湧き出す温泉は単純二酸化炭素泉。この炭酸泉が日本初の国産オリジナルサイダーの起源となったそう。土産物屋にあった『鉄砲水』とはこの事かと納得。


タンサン坂から「ねがい坂」へと下るとやがて市営の協同浴場「銀の湯」(銀泉)へとたどり着く。ここで一湯。(単純二酸化炭素冷鉱泉)


「銀の湯」に隣接して極楽泉源がある。太閤秀吉が造られた湯殿へ金泉を送っていたといわれる泉源で「ねがいの湯」と呼ばれていた。(掲示より抜粋)


周辺は神社や寺院が集まる寺町界隈。(極楽寺)


念仏寺。手入れされた庭が心を癒す。


温泉寺。行基上人は724年に温泉寺を建立し有馬温泉発展の基礎を築いた。


湯泉神社(とうせんじんじゃ)。有馬温泉を発見したといわれている大己貴命(オオナムチノミコト)と少彦名命(スクナヒコナノミコト)などの神々がまつられている。子宝が授かる神様として知られ、有馬温泉の守護神として親しまれている。長い階段を上り社殿へと向かう。


温泉寺から5分ほどで御所泉源へとたどり着く。「金泉(赤湯)には塩分と鉄分が多く含まれ、特に塩分濃度が日本一の温泉として有名です」(掲示より)


狭い路地を下り協同浴場「金の湯」(金泉)へ。今日2湯目の入浴。(含鉄-ナトリウム-塩化物強塩高温泉)


建物の横には飲泉場の太閤泉と足湯がある。(写真は太閤泉)


観光案内所とバスターミナルはメインストリートである太閤通りにある。帰路は高速バス(阪急バス)を利用した。


有馬温泉観光協会のHPはこちら

(訪問日:2014年7月27日)  


Posted by 彦ちゃん at 17:52Comments(0)県外

2014年10月04日

蓼科温泉 親湯(しんゆ)

今日は蓼科温泉の親湯を紹介します。戦国時代には、武田信玄公が隠し湯として利用、戦で傷ついた兵士たちをこの温泉に入れたところ、たちまち、傷が治ったと伝えられている。 大正、昭和には多くの文人が温泉保養で利用した。

今回は物見湯産手形での往訪。


さっそく入湯。


脱衣所は広く整美されている。無料のミネラルウォーター、貴重品ロッカー(無料)もある。


内湯は男性大浴場「柳重」、女性大浴場「桜重」、洗い場は畳敷の「お座敷風呂」だ。


内湯と露天風呂は離れており、くねくねとした通路を進むとさらに滝の湯川へ近づく。


露天風呂は「天与の湯」。脱衣所は小屋になっていて、思ったよりこじんまりとした雰囲気。貸切露天風呂も3つ備えている。


湯舟は岩を組み合わせた造りになっている。


豊富な湯がドバドバと投入されている。



緑豊かな渓相が眺められる。


親湯スナップ




紅葉時期を迎えた蓼科湖


【場所】長野県茅野市北山4035(蓼科温泉郷)
【電話】0266-67-2020
【開館時間】11:00~16:00
【休館日】(毎週火曜日メンテナンスのため定休)
【入館料】
平日(ホームページを見た!で割引) 大人 1000円→800円、お子様 600円→400円
休前日、休日  大人 1000円、お子様 600円
 貸切露天風呂/1ヶ所 30分 1500円

【温泉の成分】
1.源泉名/信玄の隠湯
2.泉質/単純温泉(弱酸性低張性高温泉)
3.泉温/26.1度(気温9度C)
4.湧出量/91.5リットル/分
5.知覚的試験/ほとんど無色澄明、無味無臭
6.引湯方法/-
7.給湯方式/衛生管理のために循環ろ過装置を使用しています。
8.加水/源泉の温度が低いので、加水しています。
9.加温/源泉の温度が低いので、入浴に適した温度の保つために加温しています。
10.入浴剤・殺菌剤/衛生管理のために塩素材を使用しています。

【交通】
茅野方面からはビーナスラインにて蓼科湖、プール平を通り過ぎ、さらに進んだところ左手。



蓼科観光協会のHPはこちら
蓼科高原茅野市観光協会のHPはこちら

(2014年10月6日)   


Posted by 彦ちゃん at 23:30Comments(0)諏訪